野崎洋光の圧力鍋でおいしい和食

野崎洋光の圧力鍋でおいしい和食

野崎 洋光 (著)

野崎さんとのお仕事は二回目。一度目は雑誌で鍋料理の撮影でした。「いつかまたご一緒したいなあ」と思っていたら、今度もまたお鍋の料理。でも今回は歴史あるドイツのメーカー、フィスラー社の「圧力鍋」を使った料理の本です。

 フィスラー社のお鍋は安全性も耐久性も折り紙つき。圧力のかかり方もとても静かで、機関車のようにしゅっしゅっていわない。静かにピンがむちっと上がってくる感じ。おしゃれすぎ。かっこいい。

 圧力鍋といえばお肉の煮込み等洋風のお料理を思い浮かべますが、野崎さんだからやっぱり和食。もっちりとしたたこの食感やエッジのきいたごはんの舌触りなど思い出すだけでもうっとりしちゃいます。

 「圧力鍋で作る料理は煮込みなど冬に使うような錯覚をしますが、実は暑い夏なども適しているんです」

 野崎さんによれば圧力鍋は加圧が10分前後。火にかけておく時間がとても短いので、暑い真夏の台所なんか最適! なんだそうです。でも考えてみれば、今はやりのIH調理器具とかを使えば、ほんとうに火の気がないんですもんね、すごーい。エコですよねー。

 調理場ではもちろんガスも使いましたが、プロセスの撮影はIHを使ったので、真夏の撮影にもかかわらず、涼しくて幸せ! おかずから始まって、ご飯ものやデザートまで掲載されている欲張りな一冊。圧力鍋で作る和食はお勧めです! 「圧力鍋はどうもねえ」とおっしやる方もたまにいますが、使ってみると、ほんとにすごいんですよね。野崎さんの味が身近に味わえるのはうれしいし。

 ちなみに僕はM島さんお勧めの秋刀魚のごはんがお気に入りです。野崎さんはもちろん、アシスタントのみなさん、すっきりとしたY口さんのデザインも、カッコかわいいN村さんのスタイリングもNさん、S本さんにもそれからT生さん、心から感謝してます。みなさんありがとうございました。